2012/05/01

[Travel Writing] 東北桜紀行 - 岩手編 Vol.1

急激に暖かくなった今年の春。冬の大寒波到来に続き、大雪が降ったため、急激な暖かさの影響で雪が勢いよく融け、地滑りによる被害が続出しているのだとか。
また、除雪作業によって脇にうず高く積まれた雪も、急激な暖かさによって溶解。しかし、シャーベット状になった雪が自重で押し固められ、まるで氷の塊のように山のようにそこかしこにある。北上線沿いの畑を見ると、そんな光景を目にしました。半袖でも大丈夫なくらいの陽気なのに、雪はまだ残っているなんて…

でも、その雪も、次第に融け、これから種まきの季節がやってくるのでしょう。季節はそうやって循環する。実りの秋を迎えることが出来るよう、見送りながら北上へ向かいました。

北上展勝地 - 一北上展勝地 - 二

横手と同じく、北上展勝地も急に桜が満開を迎え、ところどころではかなり散ってしまっているところも。それでも、穏やかな陽光の中、桜吹雪の展勝地を大勢の方が歩いていらっしゃいました。
ここは、美しい日本の歩きたくなる道500選のうちの1つでもあるそうです。北上駅のコンコースに、北上展勝地の写真パネルが掲載されていましたが、紅葉の季節もいいかもしれません。今回は、一面ピンク色に染まった道を歩きましたが、朱色に染まった道も、織りなす自然を堪能する愛好家からすれば、垂涎の的でしょう。^^

北上景勝地へは、歩きと渡し船の二通りがあります。歩きの場合は、珊瑚橋をぐるっと経由します。10分以上歩きます。渡し船の場合は、300円で5分ちょっとで到着します。水上から見える展勝地の桜や紅葉というのもいいかもしれません。


厳美渓の桜郭公だんご

一関へ南下し、厳美渓へ。ちょっと南下するだけでも、桜の様相はガラッと変わってしまっており、大部分が桜吹雪に。それでも何とか、桜に包まれた厳美渓を堪能することが出来ましたが… ^^;
渓流の流れを聞きながら、あたりを散策。桜だけではなく、水仙も見頃を迎えていました。
また、厳美渓の水源は色々なところからあるようで、渓谷の脇からも水が湧き出ているようです。それが岩々の窪みに溜まり、よく見ると、物凄い数のオタマジャクシが! さらによく耳を澄ませると、カエルの鳴き声がそこかしこに聞こえます。長閑な日本の原風景が、そこに広がっているようです。

そして厳美渓では、お馴染みの『空飛ぶ団子』ですね! 妙に人だかりが出来ていたので、一体何ぞ、と思ったら、丁度、郭公屋さんから団子がスルスルと縄を伝った籠に入って降りてくるところでした。これは面白い! 実際に始めてみました。厳美渓ならではの風物詩ですね。
団子の味は、ミタラシ・ゴマ・漉し餡。値段は400円とちょっと高めなものの、厳美渓ならではの渡し方と、お茶がついていますから、それはそれでOKかもしれません。^^

0 件のコメント:

コメントを投稿